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BOATING SAFETY GUIDE

船長が守る
7つの遵守事項。

免許を持ったら、次は安全を守る番。
出航前・航行中・もしもの時を、
イラストと図解で確認しましょう。

7つのルールをひと目で見る ↓
救命胴衣を着た船長が出航前に確認し、同乗者も救命胴衣を着用して待っているイラスト

更新日:

小型船舶の船長には、自分だけでなく、同乗者や周りの人の安全を守る役割があります。ここでは、船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づく7つの遵守事項を、覚えやすい3つの場面に分けて紹介します。

まずは、これだけ覚えよう

7つのルール早見表

各項目の法令上の範囲・例外は、国土交通省「遵守事項」をご確認ください。以下の「実践のポイント」は、安全のための具体例です。

動画でおさらい

船長が守る7つの遵守事項

高松海事事務所の動画でも、救命胴衣・見張り・118番などを確認できます。

出航前|人・装備・船を確認

「いつも大丈夫」ではなく、今日の状態を確かめます。

遵守事項 1

酒酔い等で操縦しない

酒酔い、薬物の影響などにより、正常な操縦ができない状態での操縦は禁止されています。

実践のポイント操縦する日は飲酒しない。翌朝も酒が残っていないか、体調は十分かを確認し、不安があれば出航を見合わせましょう。

遵守事項 4

自分も同乗者も、救命胴衣

船長は原則として、船室の外にいる乗船者全員に、国の安全基準に適合した救命胴衣を着用させる必要があります。

  • 基準・タイプ桜マークと、乗る船・航行区域に使えるタイプを確認。
  • サイズ・装着体格に合うものを選び、ベルト・バックルを正しく留める。
  • 全員を確認「積んである」だけでは不十分。出航前に着用を確認。

船室内などには適用除外がありますが、屋根だけのスペースは船室に当たりません。例外の条件は船や活動によって異なります。

救命胴衣の動画解説へ / 国土交通省の着用ルール

遵守事項 5

出航前の検査をする

燃料・オイルの量、船体や機関の状態を点検し、気象・水路情報などを集め、安全に航行できるかを出航前に確認します。

  • 燃料・オイル残量、漏れ、帰りに必要な分と余裕。
  • 船体・機関損傷・浸水の有無、エンジンや操舵装置。
  • 天気・海の様子風・波・警報、帰港までの変化。
  • 航路・水域浅瀬、障害物、工事・航行の制限。
  • 人数・安全装備定員、救命胴衣、必要な備品。
  • 連絡の準備防水した通信手段、出航先・帰港予定の共有。

この図は確認項目の例です。船の取扱説明書や装備に応じた点検も行い、異常があれば出航しないでください。

国土交通省「発航前検査」

航行中|操縦と周囲に集中

前だけでなく、横・後方・水面にも気を配ります。

救命胴衣を着た船長が操縦し、同乗者とともに周囲を見ているイラスト
「見る」と「安全に操縦する」を、
止めない。
釣りや会話に夢中にならず、他船の動きや人のいる場所を早めに把握しましょう。
遵守事項 2

必要な水域では、免許者が直接操縦

次の水域では、免許を受けた本人が直接操縦します。免許者が隣で見ているだけでは、自己操縦の義務を果たしたことにはなりません。

水上オートバイ
すべての水域特殊小型船舶操縦士の免許が必要
ボートなど
港則法の港内
海上交通安全法の航路内
航路を横断する場合も含む

法令上の一定の除外があります。また、上の図は自己操縦義務の範囲を示すもので、免許不要で船長として運航できるという意味ではありません。

近畿運輸局「小型船舶免許制度の概要」

遵守事項 3

遊泳者などの近くで、危険な操縦をしない

遊泳区域への不用意な進入や、泳いでいる人などの付近で航走するなど、人に危険を及ぼすおそれのある操縦は禁止されています。

実践のポイント人がいる場所へ近づかない。海水浴場の区画・ブイ・現地のルールを確認し、速度や進路を早めに調整しましょう。

遵守事項 6

常に適切な見張りをする

周囲の水域や他船の動きを十分判断できるよう、航行中は常に適切な見張りを確保します。

実践のポイント目と耳で周りを確認。スマートフォンや魚群探知機に見入ったり、釣りに集中したりして、見張りを途切れさせないでください。

GPSや自動操舵を使っていても、見張りは必要です。同乗者にも確認を手伝ってもらい、船長自身も周囲の状況を把握しましょう。

事故時|まず、人の命を守る

自分や同乗者まで危険に陥らないよう、落ち着いて対応します。

船上から救助を要請し、救命浮環を使って水中の人を助けるイメージ
通報と救助を、
できる人で分担。
場所と人数を伝えることも重要です。無理に飛び込まず、浮くものなどを使って支援します。
遵守事項 7

事故時は、人命救助に必要な手段を尽くす

乗船者が海中に転落するなどの事故が起きた場合は、人命救助に必要な手段を尽くす義務があります。

  1. 周囲の安全を確保落水者を見失わず、接触や巻き込みなどの二次事故を防ぐ。
  2. 早く助けを呼ぶ海上では118番。場所、何が起きたか、人数、船の特徴を伝える。
  3. 安全にできる救助救命浮環などで支援し、救助機関の指示に従う。

図は考え方の例で、順番を固定するものではありません。状況に応じて通報と救助を並行して行ってください。イラストは説明用で、船ごとの救助手順を示すものではありません。

118

海の事件・事故は、海上保安庁へ。
慌てずに、現在地と状況を伝えてください。
相談・練習のためにはかけないでください。

海上保安庁「海の事件・事故は118番」

違反すると、どうなる?

遵守事項の1〜6に違反し、一定の基準に達すると、免許停止などの行政処分を受ける場合があります。再教育講習の通知が届いた場合は、通知の内容・受講期限を確認してください。

再教育講習は、免許の更新講習・失効再交付講習とは別の講習です。当事務所の受講案内と日程は、下のページをご覧ください。

再教育講習のご案内・日程

国土交通省「行政処分」

このページは小型船舶操縦者の遵守事項の概要です。旅客船・遊漁船などの事業運航には、このほかにも守るべき法令・安全管理上のルールがあります。

代表者 高松大
運営・相談窓口:高松海事事務所

代表 高松大。海事代理士登録、国土交通大臣登録更新・失効再交付講習実施機関(第113号)。2005年開業。

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